Lingo Voyage!

コメディアンヌの世界放浪記

通訳案内士合格への勉強法

 2022年度のに全国通訳案内士試験に合格し、約一年。今月上旬に2次試験を終えた人も多いと思います。私の合格までの経緯や勉強法を書きます。
 まず、私が通訳案内士の受験をするきっかけはなんといっても「時間が自由になるから」。海外でワークショップをやったり、いろいろな文化に触れたかったから。どこかの会社や組織に所属にて8時間勤務はもう絶対やらないと決めていました。だって、今までずーと真面目に働いてきたんだもん、やりたいこと後回しにして!
 <一次試験について>
 私が初めて受験したのは2018年。通訳案内の実務が試験に入った初年度でした。
 勉強に使った教材は、「ハロー通訳アカデミー」無料教材と動画です。塾に行くお金や時間もなく検索していてたまたま見つけました。あと、過去問です。ハローでも過去問10年分くらい手に入りますが、解説がないので直前に過去問集を買いました。それだけです。
 <2018年度受験時の勉強>
 英語は、英検1級を持っているので免除。地理は、白地図がついているので書き込みをしながら、動画を見ました。歴史は自分でノートにまとめ、一般常識は一回聞いて、新聞を読みました。通訳案内の実務はハローの直前対策教材をやりました。一般常識は新聞読んでいれば大丈夫な感じでした。通訳案内の実務は、常識的な問題でこれはひょっとしたら勉強しなくても受かるのではという感じでした(当時は)。歴史は惨敗!勉強している内容ではなく、これ日本史の問題なの?または重箱の隅をつつくような問題で、「合格平均点」が下がらないかなーと期待する始末。結果は、歴史のみ不合格。
 <2019年>
 歴史のみ受験。ハローの教材で何度も復習。他の日本史関係の動画も見ました。言い訳かもしれませんが、歴史は悪問で有名なのです。ただ、歴史以外は免除なので受けない理由がない!結果→不合格!その後、コロナに突入し、また全教科受け直ししなければならなくなり、モチベーションがゼロに。
<2022年>
 どこからともなく、歴史の問題がだんだん良問になってきたとの噂が。ハローの植山先生なども以前から日本史の問題に関して、観光庁に提言されていたのが功を奏したのでしょうか?再び、全教科ハローの動画で勉強し始めました。5年前に勉強したので知識は全くゼロではありませんでした。勉強しやすかったです。
 試験当日、日本史が一番簡単に感じられました。自己採点でも高得点で合格圏内。あせったのが通訳案内の実務。初年度が簡単だったので舐めてました。ハローの直前資料をやったのみ。問題を見て固まりましたが、記憶を常識を頼りにときました。自己採点では一番悪くて心配でした。結果は合格!
<2次試験>
 使った教材は「ハローの300選」、「日本の観光名所100選」、「全国通訳案内士直前対策(英語1次・2次)」です。一次試験の結果が出てから勉強を始めていては間に合いません。8月の一次試験後すぐに取り掛かりました(一次合格を祈って)。声に出して覚えましょう!CDを通勤の車で聞いてシャドウイング。あまり多くの教材に手を出しても効果は薄いと思います。
 2次試験は大阪でした。ギリギリまで、ノートにまとめたのを見て心落ち着かせました。面接室に入ると若い外国人の男性(にこやか)と40代ぐらいの女性(事務的な感じ)の方が座っておられました。テーマが3つ書いてあった紙を見て唖然!全く準備していないお題でした。「杉玉」「小笠原諸島」「セルフレジ」!
 一瞬パニックになりましたが、観光関係のお題にすると決めていたので「小笠原諸島」に、2次対策で「屋久島」について暗記していたので応用しながらスピーチしました。あとで、聞くと「セルフレジ」にした人が多かったみたい。その後は、外国人面接官が、観光客に扮してのロールプレイ。これは、スムーズにいきました。植山先生曰く、「こっちから質問して、相手に話させるようにするとよい」を実践しました。試験が終わった後はどっと疲れましたが、チャレンジしてよかったと思った1日でした。
 「通訳案内士の資格は役に立たない」などとのコメントをインターネット上で見ることがありますが、どうしてどうして私は人生変わりましたよ。オーストラリアの旅行会社でスルーガイドも契約したし、ピースボートが受かったのもこの資格があったからだと思っています。ピースボートの面接では「観光バスで大勢案内したことありますか?」と聞かれ、はい「清水港で約40人の方のガイドをしました。」PB面接官「じゃあ、大丈夫ですね!寄港地で観光バスに乗って現地ガイドの通訳もできますね!」私「はい、任せてください。添乗員の資格も持ってますよ!」てな感じでした。長文お読みいただきありがとうございます。